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Super Taikyu

トップチェッカーも再車検で、まさかの失格

2021/09/01

22021年S耐第4戦は、7月31日〜8月1日にオートポリス(大分県)において5時間レースとして開催。大八木信行、青木孝行、藤波清斗、大八木龍一郎の#81 DAISHIN GT3 GT-Rは、視界不良のために一時中断となったレースで再開後にトップを奪い、そのまま逃げ切ってトップチェッカー。しかし、レース後の再車検でウェイトハンデが不足しているということでまさかの失格となった。

 

今回の5時間レースには、9クラスに計49台がエントリー。ST-Xクラスは5車種6台で争われる。富士24時間で優勝を飾ったDAISHIN GT3 GT-Rは、今回30kgのウェイトハンデを搭載。アップダウンに富むオートポリスでは30kgのウェイトはタイヤに負担がかかるので、それを労るドライビングが要求される。

 

◆公式予選

レースウィークのオートポリスは真夏の太陽が照りつけるも、サーキットは高原に位置していることもあり湿度も低めで、カラッとした爽やかな天候に恵まれた。予選が行われる31日も晴天となった。決勝レースのグリッドはA、Bドライバーのベストタイム合算で決められる。大八木と青木の合算タイムは6番手で、これで6番グリッドからのスタートが確定した。また藤波、龍一郎も難なく基準タイムをクリアした。

 

◆決勝レース

前夜からの雨が残るオートポリス。今回ハンコックタイヤのレインタイヤの構造が変更されたこともあり、スタートはレース経験豊かな青木が担当することとなった。各車両がグリッドに整列するころから雨は上がったが、コースはウェットコンディション。11時3分に5時間レースはスタートした。しかし直後に霧が出て視界不良となり、3周目にはセーフティカー(SC)が導入。7周完了でリスタートしたものの、またもや視界不良となり9周目にSC導入。そしてスタートから39分後、12周完了の時点で赤旗が掲出され中断となった。

 

数十分が経過すると霧も取れ、12時45分にSC先導でレースは再開されることとなった。 再開後の路面はウェットコンディションだったが、いち早く動いたのが序盤の2周目で2位へ順位を上げていた青木と5位の#777アストンマーティンで、リスタートのラップでピットイン。ここでレインタイヤをスリックタイヤに交換した。14周完了でSCが隊列から離れリスタート。上位車両同士のアクシデントもあり、19周目にトップの車両がタイヤ交換のためにピットインすると、ここで青木はトップに立った。

 

2位の#777アストンマーティンとの差は3.7秒だったが、ここから青木がプッシュし28周目には10.3秒まで差を広げた。そして51周目に青木はピットインして藤波に交代。メカニックもノーミスで迅速な作業で藤波をコースに送り出した。

 

藤波はペースを落とすことなく安定した速さでラップを重ね、61周目に13.8秒あった#777マクラーレンとの差を、82周目には34.7秒まで広げた。レース終盤の90周で藤波はピットインしてスプラッシュの燃料補給のみでトップを守ってコースへ。レースは16時3分を過ぎて112周でチェッカー。これで富士24時間に続き連勝を遂げたかと思われた。

 

 

レース終了後の8月18日。スーパー耐久機構(STO)は、この件について以下の発表を行った。

 

「ウェイトハンデの不足重量が微差であること。また、車両重量は規則を満たしていたこと等を考慮すると、今回の規則違反は悪意や故意によるものではなく、規則運用に対する誤解があったことや単純な確認ミス等が原因であると思われます。事前の車検において封印されていたことも(その目的は、レース中の脱着を防止するためではあったものの)、誤解の一因となった可能性も考えられます。左記の状況からすると、今回の違反が、レースにおいて当該車両に有利に働いた可能性はほぼないと考えますが、規則の主旨・解釈からすると今回の判定および裁定については適切であったと考えます」 「当機構といたしましては、モータースポーツの根源である公平・公正を尊重し遵守することは当然ではあるものの、このような形でレース後に優勝車両が失格になるような事態は、極力避けなければならないことと認識いたしております。 今回の結果につきましては、関係する皆様にご心配とご迷惑をお掛けすることとなり心よりお詫び申し上げます」

 

◆尾本直史チーム監督

「チームとしては、今シーズン最初のウェイトハンデということで、車両の規定重量(BOP) にウェイトハンデを加算した重量で準備し、レース前の車検もクリアしていました。 車検の際に、ウェイトハンデのみに封印をされるのですが、その際にウェイトハンデのみ重量測定される事はなかったのですが、チーム自身で任意測定できる準備はされていたので、それができていれば、このような事も起きなかったのかと思います。 車両とウエイトハンデの合計は規則に定められた総重量を超えていたので競技運営団に上申しましたが、判定が覆ることがありませんでした。審査委員会の裁定に関しましては封印規定を満たしていなかったというのは事実ですし、この結果をしっかりと受け止めなければなりません。 なかなか気持ちの、切り替えができませんが、特に予選から決勝まで、この難しいレースを対応してくれたドライバーの皆さんに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 また、スポンサー各位、そして応援してくださった方々にご迷惑をおかけし申し訳ありません。早く気持ちを切り替え、これを教訓とし反省しこれからのレースを戦ってまいりますが、「今後のシリーズ運営に関してもエントラントとして発言し、よりクリアでエキサイティングなシリーズが続くことを願っています」

 

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