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Super Taikyu

DAISHIN GT3 GT-R 終盤に荒れたSUGOで4位完走

2021/05/15

2021年S耐第2戦は、4月17〜18日にスポーツランドSUGO(宮城県)において3時間レースとして開催。大八木信行、青木孝行、藤波清斗、大八木龍一郎の#81 DAISHIN GT3 GT-Rは、5位スタートから一時は順位を6位まで落としたが、終盤の荒れた展開でしっかり順位を上げて4位でチェッカー。次戦の富士24時間に向け期待を持たせる結果を残した。

 

レース参加台数が合計50台と多く、ピットの数も少ないことから、26台のGr.1(ST-X、Z、TCR、Q、1クラス)、24台のGr.2(ST-2〜5クラス)とふたつのグループに区分してそれぞれのグループで3時間レースを行うこととなった。今回のST-Xクラスは5車種6台で争われる。

 

SUGOは仙台近郊のアップダウンに富んだコースで、コース幅が狭くアクシデントも多く発生しがちなこともあり、”魔物が棲む”と言われる。このオフでピットロード出口の位置が変更されたり、ランオフエリアを広げたり、エスケープゾーンを舗装したりするなど安全面の向上も図られた。

 

 

◆公式予選

217日は気温14℃と暖かいものの風は冷たく、天候は雨。午後の公式予選までに雨は止んだが、路面は完全なウェットコンディションのままだった。公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で争われる。まず13時5分から15分間行われるAドライバー予選で、大八木がレインタイヤを履き1分37秒469で6位につけた。14時5分から15分間のBドライバー予選では、コースの一部の水量が減っていたが、青木がレインタイヤでアタックをして1分30秒298でトップタイム。合算で5位となり決勝レースのグリッドが確定した。

 

またCドライバー予選ではレコードラインも乾いて来始め、藤波が1分23秒939でトップ、Dドライバー予選では龍一郎が1分24秒246でトップと、ふたりとも基準タイムを難なくクリアした。

 

◆決勝レース

18日は雨もすっかり上がりサーキットは晴天となった。気温は15℃程度と高いものの、冷たい強風が西から吹き体感温度は低く感じる。午前中のGr.2の3時間レースの間にコースはすっかり乾き、路面は完全なドライコンディションとなった。晴れてはいるものの、時々黒い雲がかかりポツポツと雨粒が落ちることはあったが、コースを濡らすまでには至らなかった。

 

12時57分、隊列の先頭からペースカーが外れて3時間レースがスタート。ステアリングを握るのは大八木で、無理なバトルは避け順位を6位へ。しばらくすると前後にライバル車両がおらず単独での走行となるが、ドライコンディションにおけるハンコックのスリックタイヤでのロングランを確認しながらステディに走行を続けた。トップ2台の車両がスタートドライバーにプロドライバーを起用したことから、トップからは周回遅れとなったが、最低運転時間の50分を経過した34周でピットイン。ここで藤波に交代した。

 

前の週のSUPER GT開幕戦でGT-Rをドライブして優勝を果たした藤波は、ライバル勢と同等のラップペースで周回し、差を広げられないレースを展開。ライバル勢のピットインのタイミングもあるが、4位に順位を上げた82周で仕事を終えて二度目のピットイン。ここで青木に交代した。二度のピット作業も迅速にミスなくこなし、最後のスティントへ。

 

 

青木は6位でコースへ復帰。そして周回遅れになっていたトップの車両に追いついた。青木はトップの車両を96周目のバックストレートで抜き、同一周回に持ち込んだ。しかし直後のSPアウトコーナーの先で、トップの車両はバックマーカーに接触を受けてクラッシュ。これで97周目にセーフティカー(SC)が導入されることになった。

 

こしかしレースは16時43分に再開。2周のSC先導の後、16時49分に残り9分でバトルが再開した。青木はハイペースで追い上げ、105周目に4位へ順位を上げた。さらに107周目にはグループ全体のファステストラップとなる1分21秒723をマークして追い上げるも、109周でチェッカー。トップと20秒583差の4位で完走を果たした。

 

◆大八木信行

「ちょっと苦しい展開だったけれど、今年初めてドライコンディションでのレースだったので、ハンコックタイヤでのドライセッティングとかいろいろやることができて、内容的には次のレースにつながったと思います。今日は長いレースを想定してのレースでもうひとつではあったけれど、良い内容になりましたね。メンバー的には充実しているので、次の富士24時間では頑張りたいですね」

 

◆青木孝行

「次の富士24時間に向けて新しいトライをして、クルマのバランスがどう変わるのかということを確認できました。丁度トップをかわして同一周回にした直後にSCが出ました。再開後は残り9分というレースでしたが、自分としてはプッシュできたのかなと思います。今回は4位でウェイトを積まずに富士24時間を迎えることができるので、次は大きなポイントを取りたいですね」

 

◆藤波清斗

「富士24時間に向けて良い流れになっているので、しっかり優勝できるようにしたいですね。24時間を取れればチャンピオンを取れると分かっていますし、十分にチャンスがあるのでそこはしっかりやっていきたいと思います。今日の自分の担当も悪くなかったですし。最後のアクシデントに巻き込まれなかったのは運を持っているということですし、次のレースを取りにいきたいです」

 

◆尾本直史チーム監督

「”魔物が棲む”と言われるSUGOでちゃんと完走できたことが良かったですね。今日のアクシデントは僕らもちょっとの差で巻き込まれる可能性もありました。それを考えると、今回もちゃんと完走できて“完走癖”がついているので、富士24時間の下準備はできているのかなという感じはします。ですから富士24時間はしっかりと戦いたいと思います。28日のテストでもしっかり準備します」

 

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