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GTNET GT3 GT-R、序盤の接触の影響で総合29位、S耐クラス3位に

2019/08/16

今年で2回目の開催となる「鈴鹿10時間耐久レース」に参戦したGTNET MOTOR SPORTSの#5 NISSAN GT-R NISMO GT3 2015(浜野彰彦/星野一樹/山田英二)は、レース開始1時間半を迎える前に、スプーンカーブで接触を受けスピン。さらに他車両と接触してリヤウィングを破損した。緊急ピットインで15分ほどを失い勝負の権利を失った。その後はミスやトラブルもあったが、10時間レースを総合29位で完走し、S耐クラス3位を獲得。S耐のポイントを加算したことで、S耐の2年連続チャンピオン獲得に一歩前進した。


鈴鹿で真夏に開催される恒例の耐久レースは昨年にモデルチェンジをし、「鈴鹿10時間耐久レース」(SUZUKA 10H)としてFIA GT3車両を中心としたレースとなった。今回GTNET MOTOR SPORTSは、海外のトップチームも参加するレベルの高いレースに出走することで、新たな目標を設定し実績を積み重ね、チーム全体のレベルアップを狙いエントリーした。ドライバーは浜野彰彦/星野一樹/山田英二。山田は2001〜2007年にGTNET MOTOR SPORTS(当時はC-WEST LABS)のドライバーとして活躍、2002年にはS耐クラス3(マツダRX-7)で、また2005年にも同クラス(フェアレディZ)でタイトルを獲得したベテラン。今回は久しぶりのコラボレーションとなった。


エントリーした車両はプロ23台、アマ3台、プロアマ5台、シルバー5台の計36台。#5 GT-Rはプロアマクラスでの参戦となった。目標はS耐から参加した3台の中で2位以上となり、ここでS耐のタイトルを確定すること。S耐では、開幕戦(鈴鹿)とこの10Hの成績の良い方がカウントされるため、完走すれば開幕戦の6位よりも大きいポイントとなる。


22日は午前中に鈴鹿サーキット周辺の県道を封鎖して、日本初のレーシングカーによる公道パレードが行われ、浜野がステアリングを握りサーキットから3km離れたイオンモール鈴鹿を往復。沿道に詰め掛けたファンは大喜びだった。


公式予選

23日はフリープラクティスが行われたがあいにくの雨天となった。午後のフリープラクティスから出走し車両を確認、2分15秒510で総合21位、クラス3位につけた。夜のフリー走行では2分20秒010で総合33位、クラス5位といまひとつセッティングが決まらない。


24日は朝から晴れとなり路面もドライコンディションに。朝に行われたフリー走行では2分5秒725で総合31位、クラス5位とまだ本領が発揮できず、不安を抱えたまま午後の公式予選を迎えることとなった。公式予選は3名のドライバーがそれぞれ15分のセッションを走り、ベストタイムの合算で争われる。Q1は浜野が出走し2分6秒165で総合29位、総合3位。Q2は星野が出走し2f運3秒860で総合27位、クラス2位。そしてQ3は山田が出走し2分6秒535で総合33位、クラス4位。合算タイムは6分16秒560で総合28位、クラス2位。上位20台が出走できるポールシュートアウトには進出することはできず、これで決勝のグリッドが確定となった。


「初日にドライ路面であまり走れずバランスはベストではありませんでしたが、アタックもミスなくやれました。このシリーズの規則を全て把握しておらず規定より重い車重で走っていましたが、3台のS耐車両のなかで2位に入ればチャンピオン獲れますから、それを最低目標にプロアマクラスで表彰台乗れるよう頑張りたい」と星野は決勝レースでの巻き返しを誓った。


決勝レース

10時間の決勝レースは気温30℃、路面温度38℃の10時3分にスタートした。ステアリングを託されたのは星野で、オープニングラップで27位、次の周で26位。スタートから1時間を迎える前、23周あたりから早めのピットインをする車両が出始め星野は順位を上げていき、29周目に8位でピットイン。ここで浜野に交代。給油とタイヤ交換を行った。


浜野は26位でコースに戻り、安定したラップを刻みながら走行を続けていた。しかしレーススタートから1時間半が経とうとしていた39周目のスプーンカーブでインに入ってきた車両と接触し、スピンを喫した。そこへ総合2位を走る車両が接触。#5 GT-Rのリヤウィングは周囲に飛び散った。浜野は車両を再スタートさせるも、ピットに戻る途中の130Rでスピン。何とかピットに戻ると、修復作業が始まった。なお最初に浜野にヒットした車両には危険行為としてペナルティが科された。


メカニックらの懸命な作業で15分弱で車両は修復終了。コクピットで待機していた浜野が35位でコースへ戻ったが、トップとは8周遅れとなり、完全に勝負権を失うこととなった。その後は山田、星野、浜野、山田、星野、浜田、そして星野とバトンをつないでいったが、途中でピットロードのスピード違反がありドライブスルーのペナルティを科され、また他車両との接触もあるなど、いつものS耐とは異なるレース内容となった。


最後の星野のスティントでは振動や異音が出るようになり、3回もピットインして足回りのチェックなどを行ったが、現場でははっきりした原因は分からなかった。チェッカー10分前に星野がピットアウトして244周を走り抜けてゴール。


総合29位、クラス5位、そしてS耐参戦組では3位という結果だった。これによりこのレースでのS耐チャンピオン獲得はならなかったが、タイトルまであと一歩という位置までたどり着くことができた。メカニックたちはルーティーンピットでもほぼノーミスで作業をし、イレギュラーのピットでも迅速な作業をこなし、普段鍛えた力を発揮した。


浜野彰彦

「悔しい結果ですね。接触の際は直前にミラーで確認していて来ないだろうなと思ったら来ていました。開幕戦と同じでこういう結果になってしまったのは申し訳ない気持ちです。海外レースのルールの違いには、チーム全体も戸惑った感じで対応できていなかったです。チームとしても個人としても勉強になりましたし。レースは1時間のスプリントレースを3本で、(アクシデントのあった)最初の1本を除き走りましたので得るものはありました。まぁでもやはり悔しいレースでした」


星野一樹

「最後は振動と異音が出ていたのでピットで待機していましたが、最後はチェッカーを受けるために出ていきました。レースは最低な結果に終わってしまいました。S耐車両の参加が少ないからということで甘く見ていたのかもしれません。(S耐の)チャンピオンを獲るというのは簡単ではありませんでした。レースウィークは最初から最後までバタバタした感じで、悔しくて言葉もありません」


山田英二

「正直GT3車両のマイレージが足りなくて合わせきることができなかったですね。最初のスティントはタイヤの使い方を学んだので、2回目のスティントではペース的に悪くなかったと思います。今回走ったことですごく学ぶ部分も多かったので、次のレースはそれなりに走る自信はつきました。それに欧州勢の本気のレースを見て体感してすごいなと思いました。チームには良くしてもらったのに、結果で応えることができなくて、すまないという気持ちです」

尾本直史チーム監督

「とりあえず最後まで走りきれてチェッカーを受けることができたのは良かったです。最後は競っていたらそのまま走らせていたかもしれませんが、クルマにトラブルが出たので安全にやりました。それでも今回の国際レースはいい経験になりました。レースを実際に走ってみて分かる部分、たとえば走り方に関してもいつものS耐とは違うところもありました。S耐は残り2戦ですが必ずチャンピオンを獲れるよういろいろ考えます」

 

※なおチームはレース後に、90kgのウェイトを搭載しなければならない第5戦ツインリンクもてぎをスキップすることとした。そして最終戦岡山でタイトル獲得を狙い万全の体制で臨む。

GTNET MOTOR SPORTS is highly actively in motorsports. For 2018, we are competing in the Super Taikyu series with a full team and also provide race mechanic support to teams in the Super GT series.

GTNET MOTOR SPORTSは、モータースポーツに積極的に取り組み、2018年はスーパー耐久ではチームとして参戦をし、SUPER GTは、メカニックがチームの応援をしています。

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今後もチーム運営やレースメカニック・ドライバー育成に力を入れていきます。

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