ピレリスーパー耐久シリーズ2019第1戦は、3月23〜24日に鈴鹿サーキット(三重県)において、5時間レースとして開催。#1 GTNET GT3 GT-Rは、ポールポジションからスタートして2位を順調に走行していた中盤、他車両との接触により足回りを痛めて緊急ピットイン。その修復に約1時間を要し、今回は6位でレースを終えることとなった。
前年チャンピオンの証であるゼッケン”1”を付けた#1 GT-Rは、赤と白のカラーリングをまとって新たなシーズンに臨んだ。ドライバーはチャンピオントリオである浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗で変化なし。開幕戦は、新体制のライバルチームにどのような差をつけることがきるか、見極めるための大事なレースとなった。また昨年と同じスタッフの作業精度の向上の確認も必要だったが、メカニックたちはGT-Rのことをさらに熟知しており、22日の専有走行からエキゾーストのトラブルも即座に解消してセットアップも順調に進みテクニカルスキルはさらに向上していた。
この週末は各地から桜開花宣言が出始めたものの、寒の戻りで気温は一気に下降。西寄りの冷たい風も強く吹いた。今回は全8クラスに計53台がエントリー。GTNET GT3 GT-Rが区分されるST-Xクラスには2台のGT-Rを含む7台が参戦。特に海外のGT3レースで活躍するフェラーリ488 GT3と新たなGT3マシンであるアストンマーチン・ヴァンテージAMR GT3は強力なライバルであろうと予想された。
23日午後に行われた公式予選は、A、Bドライバーのベストタイム合算で争われる。ジェントルマンドライバーである浜野は、トップクラス2年目とは思えないドライビングスキルがレベルアップしており、Aドライバー予選で2分1秒086で貫禄のトップタイムをマークした。続いて行われたプロドライバーのBドライバー予選で、星野がコースレコードを更新する1分59秒677で3位につけ、合算では堂々のポールポジションを獲得した。
この週末は各地から桜開花宣言が出始めたものの、寒の戻りで気温は一気に下降。西寄りの冷たい風も強く吹いた。今回は全8クラスに計53台がエントリー。GTNET GT3 GT-Rが区分されるST-Xクラスには2台のGT-Rを含む7台が参戦。特に海外のGT3レースで活躍するフェラーリ488 GT3と新たなGT3マシンであるアストンマーチン・ヴァンテージAMR GT3は強力なライバルであろうと予想された。
23日午後に行われた公式予選は、A、Bドライバーのベストタイム合算で争われる。ジェントルマンドライバーである浜野は、トップクラス2年目とは思えないドライビングスキルがレベルアップしており、Aドライバー予選で2分1秒086で貫禄のトップタイムをマークした。続いて行われたプロドライバーのBドライバー予選で、星野がコースレコードを更新する1分59秒677で3位につけ、合算では堂々のポールポジションを獲得した。
24日の決勝日も前日同様、最高気温が10℃前後と冷える一日となった。12時35分に5時間の決勝レースがスタート。直後から藤波がGT-Rに鞭を入れ、2周目にはこのレースでの最速ラップタイムとなる2分2秒013をマークして後続を引き離した。周回遅れが出始めると後続に追いつかれるが、藤波もバックマーカーを利用しながら接近させない走りを見せた。
スタートからほぼ1時間が経ったころ、1台の車両がヘアピン手前でストップ。これで全周にわたって黄旗が掲出され全車が速度を50km/hに落として追い越しができないFCY(フルコースイエロー)となった。このタイミングで藤波はピットインして浜野へ交代。2位の#777アストンマーチンも同時にピットインした。
その後わずか20分ほどの間にFCYは計3回も導入され、浜野は#777アストンマーチンに背後まで迫られる場面もあったが、落ち着いて徐々にその差を広げていった。しかしこのジェントルマンドライバー対決に割って入ったのが、プロドライバーのドライブする#300フェラーリだった。45周目に2位に上がった#300フェラーリは浜野に追いつき、浜野も48周目の1コーナーで無理なバトルを避けてトップを一時明け渡すことに。
しかしその直後、51周目のスプーンカーブ出口で、浜野が抜き去ろうとしていた車両がバランスを崩して浜野の右リヤに接触。その弾みでコースアウトしてクラッシュした。浜野も右リヤタイヤをバーストし緊急ピットインした。すぐにホイールを交換するも、ヒットされたホイールは割れており、さらには足回りにも大きなダメージがあった。チームはレースを諦めることなくこの修復に取り掛かった。しかしこれで優勝争いからは脱落することになってしまった。
アクシデントから1時間、メカニックやスタッフの懸命な修復作業が終了し、マシンは浜野のドライブにより再びコースへ。浜野は75周でピットインして星野へ交代。順位が大きく上がることはないものの、ノーポイントで終えられない展開で周回を重ねた。
100周で星野は最後のピットインをして3回目のピット義務を果たした。最後は藤波が再び乗り込み103周でチェッカー。トップとは25周差ではあったが、クラス6位で9点を獲得。このポイントはシリーズ後半戦に生きてくるはずだ。
「アクシデントに関しては、レースなのでどっちが良いとか悪いという問題ではないと思いますが、ハンドルを握っていたのは私なので、それは申し訳ないという気持ちです。クルマはすごく良くできていたし力もありました。まだシーズンは始まったばかりなので、チーム一丸となって頑張りたいと思います」
「予選ポールでチームの士気も上がり、決勝も清斗のスティントまではとても良い展開でしたが、まぁ不運でしたね。でもここから学ばなければならないこともあります。今回はポテンシャルを見せられましたし勝てたかもしれません。ライバルにかなわないようなレースではありませんでしたし、仕切り直して絶対に諦めず2連覇をしたいです」
「レーシングアクシデントということでこんなレースもあります。クルマは細かいセットアップができて、浜野さんも慣れてきたし去年以上に速さも見せられました。今後は周りのこともしっかり見ながらレースをする必要がありますね。次のSUGOではミスなくもう一度スタートするつもりで戦いたいと思います」