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SUPER GT

ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 3位スタートも雨に翻弄されリタイア

2019/07/09

2019 SUPER GTシリーズ第2戦は、5月3〜4日に富士スピードウェイ(静岡県)において500kmレースとして開催。あいにくの雨の中GT300クラス予選3位からスタートした#5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)は、降水量が増え落雷もあったことから序盤にセーフティカーが導入されたが、そのタイミングでスピンを喫した。ペナルティを課され順位を落とした後、ドライバー交代直後にスピン&コースアウトして身動きが取れずリタイア。予選の好調さを結果につなげることができなかった。

 

令和最初のGTレースとなる富士ラウンドには、開幕戦同様29台のGT300車両がエントリー。 ADVICS マッハ車検 MC86マッハ号は500kmと通常のレースより長い距離を、坂口と平木の若手コンビで戦うプラン。開幕戦はあいにくの雨で前を走行する車両のスピンに巻き込まれるなど不運なレースとなった。車両は相当なダメージを負っていたが、優秀なメカニックの懸命な作業により、2週間余で修復され無事富士ラウンドに間に合わせることができた。そして3月末に富士スピードウェイで行われた合同テストでは最後のセッションで3位につけており、今回も活躍が期待された。

 

◆公式予選

雲もなく富士山がくっきりと見えた3日の朝。公式練習ではふたりのドライバーが43周して、タイム的には11位ながらセッティングの確認を済ませた。薄く雲のかかった晴れでドライコンディション、気温22℃という14時30分にGT300クラスの公式予選Q1がスタートし、坂口がコースイン。坂口はタイヤを入念に暖め5周目に1分36秒834で4位につけた。これで29台中トップ16が進出できるQ2へ難なく進むことができ、坂口は「公式練習から手応えがあったので、普通に走ればQ1は通ると思っていました」と余裕の表情を見せた。

 

Q2では平木がコースイン。やはり計測5周目に1分36秒080をマークして3位へ。「余裕を持って走れました。アタック2周目にセクター1と2がベストで来ていたのですが、最後のセクター3で他の車両に引っかかりそうになりアクセルを踏み切れませんでした。もう少し良いタイムが出せたはずなのに残念」と平木は笑顔の中にも悔しさを見せた。

昨年のオートポリス戦以来の予選3位は、表彰台はもちろん優勝も狙える位置。決勝は500kmと長い距離になるが、大きな期待が掛かった。

 

◆決勝レース

4日の朝は五月晴れ。好天に恵まれてサーキット周辺の道路は大渋滞が発生するほどで、この日だけで5万6,000人、二日間で計9万1,800人ものファンが富士に詰め掛けた。しかし天気予報は午後に雷雨の予報も伝えられており、その予報通り午後から西の空が曇って来た。

 

 

20分間のフリー走行を終え各車がグリッドに着き、グリッドウォークが始まったが、西の空は暗い。さらにポツポツと雨が落ちて来て徐々に傘が必要になるほどまで降って来た。この間にチームスタッフはレイン用のセッティングに変更してレインタイヤを装着。気温19℃、路面温度21℃の14時30分、雨の中セーフティカー(SC)先導により決勝レースがスタートした。そして2周終了と共にSCが隊列より離れバトル開始となった。

 

スタートを任されたのは坂口。500kmレースでピット作業が2回のため、平木を挟んでゴールも坂口が担当することになる。坂口はトップ2台に引き離されながらも3位を守って周回。しかし6周目あたりから降水量が増え、8周目あたりからは落雷と共に雨も強くなった。坂口のマシンはトラクションがかからないのかスピードが伸びず、1コーナーから100Rにかけて3台のFIA GT3車両に先行され6位へ。さらに11周目には、またもや車重がありトラクションが利きやすくトラクションコントロールを装備したFIA GT3車両2台にかわされ8位へ順位を落とさざるを得なかった。13周目にかかるころ、雨量が増えたことによりSCが再導入された。このラップ、坂口はGR Supraコーナーでハイドロプレーニング現象を起こしスピン。すぐに隊列に戻ったが、レースは15周を完了して隊列の組み直しをしている最中に赤旗が掲出されてレースは中断となった。

 

雨も小止みになり雷鳴も遠ざかったことで、30分ほどでレースはSC先導で再スタート。18周完了でSCが離れバトルが再開した。そして20周目に入った時点で、坂口に対しピットロードのドライブスルーのペナルティが課されることになった。SCラン時のスピンが違反対象となったのだ。坂口はペナルティを消化して25位でコースへ復帰した。

それでも坂口は慎重に周回を重ね、18位まで順位を回復した36周でピットイン。ここで平木に交代し、給油、そしてスリックタイヤに交換してコースへ復帰した。ところがこのアウトラップの1コーナー先で平木がスピン。セミウェットコンディションのため安全面を優先してグラベルベッド(コース外側の砂利)側から脱出を試みた。ところが車両は床下のアンダーパネルをひきずっており、砂利が駆動系の部分まで入っていた。この時点でレース復帰はならずリタイアとなった。

2戦連続で速さは見せながらも、雨に翻弄された。次のレースは5月25〜26日に鈴鹿サーキットにおいて300kmレースとして開催。合同テストでの快調さを鈴鹿でも再現できるよう、車両を準備して臨む。

 

 

◆坂口夏月

「序盤はペースも悪くなく順位を守れたのですが、雨量が増えFIA GT3勢とは互角に走ることはできませんでした。そしてかなり気をつけていたにもかかわらずスピンをしてしまい、チームの良い流れを悪くしてしまったのが大きな反省です。まだ2戦しか終わっていないと気持ちを切り替えて、鈴鹿では前向きに走り悪い流れを断ち切りたいと思います」

 

◆平木湧也

「ハーフウェットの路面にスリックタイヤで出て行きました。かなり慎重にコースインしたのですが、1コーナーを曲がったところでスピン。ここまで予選の調子は良いのですが、決勝をまとめることができず悔しいです。鈴鹿ではリザルトが残るようなレースを目指します」

 

 

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